2008 Fiscal Year Annual Research Report
百歳超高齢者の身体的、体力医学的特性と健康に関する研究
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19700544
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
荒川 雅志 University of the Ryukyus, 観光産業科学部, 准教授 (70423738)
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Keywords | 百歳者 / 体力医学 / 睡眠 / 自律神経 / 疫学 |
Research Abstract |
ベースラインデータ解析として、人口10万人あたり百歳者率で全国一の沖縄をフィールドに1992年度からこれまでに百歳を迎えた者全数を対象とした疫学データ(沖縄新百歳者研究 : ONCHS)の統合分析を実施し、体力医学的特性、循環器系疾患と生活習慣との関連について多変量ロジスティック回帰分析を昨年度に引き続き実施した。統合分析総数は1, 783名、百歳者の睡眠と循環器系疾患に関する解析では有効分析数402名、ADLとライフスタイルに関する解析では676名であった。訪問測定の実施が可能な百歳者については、身体生理機能に関する予備的検査を実施した。評価項目は被験者特性を鑑み身体的負担を極力減らすよう非侵襲的測定法を採用した。身体計測(身長、体重、体脂肪、骨格筋量、骨密度、関節可動域)、携帯型心電心拍計を装着し心電図R-R間隔の時系列データからMemCalc周波成分解析により自律神経機能の定量評価をおこなった。また3次元加速度計を連続装着し身体活動量、睡眠判定をおこなった。疫学調査解析の結果、百歳者の睡眠障害有症率は型別に、入眠障害24.9%、熟眠障害13.2%、早朝覚醒16.2%であること、採用した全因子を補正した多変量ロジスティック回帰分析により、高血圧既往と入眠障害のみに有意な正の関連が認められることを明らかにした(オッズ比 : 1.73, 95%CI : 1.07-2.79)。またADL解析の結果、家庭内で不自由なく活動できる百歳者は10.5%、自由に外出できる百歳者は1.8%であった。一方、体力医学検査では欠損値が多く、より負担なく非侵襲的に測定評価可能な機器を採用し実施することとした。居住背景、遺伝的背景において均質な集団で評価した本研究より、超高齢者の体力医学的、生活習慣特性が見出されることが示唆された。
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Research Products
(1 results)