2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19700549
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Research Institution | J. F. Oberlin University |
Principal Investigator |
田中 千晶 J. F. Oberlin University, 総合科学系, 講師 (40369616)
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Keywords | 身体活動 / エネルギー代謝 / 幼児 |
Research Abstract |
就学前の子どもを対象に、遊びを含む様々な身体活動を考慮して推定法が雄立さた3次元加速度計を用いて、日常生活における身体活動強度を評価し、幼児の身体活動の変動要因として、体力・運動能力および生活環境の寄与について検討することを目的とした。東京近郊の幼稚園または保育所に通っている4〜6歳の幼児を対象として、平成17〜18年慶科研費により身体活動の分類精度の妥当性を行った加速度計を用いて、6日間にわたり加速度計を装着して生活させ、幼児の日常の身体活動量を評価した。また、幼児の体力・運動能力を実測した。さらに、兄弟や仲間あるいは近隣の運動施設の有無、運動習慣などについて、保護者を対象とした質問紙調査を行った。その結果、性、身長および体重を制御変数とした偏相関分析において、立ち幅跳びは、基礎代謝量の3倍以上の強度の活動(中〜高強度活動)の実施時間と有意な正の相関、とび越しくぐりは、有意な負の相関が見られた。また、遊び友達の数は、基礎代謝量の3倍以上の強度の活動の実施時間と有意な正の相関が見られた。そして、共同住宅に住む幼児は、一戸建てに住む幼児に比較して、基礎代謝量の3倍以上の強度の活動の実施時間が有意に長かった。以上より、幼児の瞬発力・巧緻性・敏捷性および遊び友達の数や住居環境は、幼児の身体活動量にとって重要であることが示唆された。さらに、縦断的に追跡した結果から、幼児の身体活動と体力・運動能力および生活環境の因果関係を検討した。
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