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2007 Fiscal Year Annual Research Report

高齢者の認知機能に及ぼす身体活動・運動の影響に関する前向き研究

Research Project

Project/Area Number 19700550
Research InstitutionBunka Women's University

Principal Investigator

安永 明智  Bunka Women's University, 現代文化学部, 講師 (30289649)

Keywords中高齢者 / 身体活動 / 認知機能 / 前向き研究 / 加速度センサー付き歩数計 / 記憶検査
Research Abstract

我が国において、高齢者の身体活動・運動が認知機能に及ぼす影響について調査した研究は比較的少ない。加えて、そのほとんどは、対象者の身体活動を調べるために、自記式または聞き取り法によるアンケートが用いられているため、どのように工夫しても精度上の問題を払拭することができない。したがって、身体活動の多少や定期的な運動実施の有無が高齢者の認知機能の維持に重要な役割を果たすということが明らかにされても、どの程度の量や質の身体活動をどのようなパターンやタイミングで行うことが高齢者の認知機能の維持にとって最適なのかを推定することは非常に困難である。そこで本研究の目的は、中高齢者の認知機能に及ぼす身体活動・運動の影響を、客観的に測定された身体活動量をもとに前向き研究デザインによって検討し、中高齢者の認知機能を維持するために必要な日常身体活動に関する定量的かつ具体的な指針を作成することである。平成19年度は、地域在住の中高齢者58名を対象に、日常身体活動の実態を加速度センサー付体動計により客観的かつ精確に把握し、それとベントン視覚記銘検査によって評価された認知機能との関係を横断的に調べた。測定値に欠損のあった4名を除く41-81歳までの53名(男性15名;72.5±5.0歳、女性38名;66.6±9.2歳)を分析対象とした。対象者の1週間の歩数で測定された身体活動量は、全体9026±2807歩(男性8794±3530歩、女性38名;9117±2515歩)、ベントン視覚記銘検査の得点は、全体6.6±1.9点(男性6.1±1.5点、女性6.7±2.0点)であった。年齢と性別を調整した共分散分析の結果、平均歩数以上(9000歩)の身体活動量を持つ者と平均歩数以下の者との間に、ベントン視覚記銘検査の得点の有意な差は認められなかった(6.7±1.6点vs.6.4±2.1点)。平成20年度は、平成19年度の測定参加者の認知機能を追跡調査し、その変化を縦断的に検討する。

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Published: 2010-02-04   Modified: 2016-04-21  

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