2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19700565
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Research Institution | Doshisha Women's College of Liberal Arts |
Principal Investigator |
奥田 紫乃 Doshisha Women's College of Liberal Arts, 生活科学部, 専任講師 (60352035)
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Keywords | 住宅 / 整容行為 / 化粧 / 光環境 |
Research Abstract |
実生活で整容行為が行われる空間は、洗面室に限定されてはおらず、居間、食事室、寝室など様々である。また、住宅内の室内照度に関して、生活行為とその行為が行われる室ごとに照度基準範囲が示されているJIS Z9110-1979においては、「髭剃り」行為は浴室/脱衣室、「化粧」行為は浴室/脱衣室・居間・寝室の各室における生活行為とされており、補助照明を含めて200〜750lxの平均照度が推奨されている。しかし、本来これらの推奨値は、整容行為が自身の顔を見る作業を伴うことに基づいて決定されるべきであり、行為が行われる空間の設定についても再検討する必要がある。 本研究では、外出前に自宅内で行う整容行為として整髪・髭剃り(男性)・化粧(女性)の3種の行為に着目し、行為に要する用品の使用状況、行為が行われる空間の把握などを目的としたアンケート調査を行った。男子大学生、女子大学生、男性会社員、女性会社員を調査対象とし、計401件の回答を得た。 調査結果より、社会人、大学生に関わらず、7割以上の男性が洗面室の鏡を使用し、洗面室で整髪・髭剃りを行っていることが示された。また、女性社会人の約半数が洗面室の鏡を使用し、洗面室で整髪行為を行っているのに対し、女子大学生の約4割は卓上鏡などを使用して、自室で化粧行為行っていることがわかった。更に、社会人、大学生に関わらず、半数以上の女性が自室で化粧を行い、卓上鏡や手鏡などの持ち運び可能な鏡を使用していることが示された。整容行為に必要な用品や空間の特性を明らかにすることにより、快適な住宅内衛生空間を提案することができると考えられる。
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