2008 Fiscal Year Annual Research Report
幼児期のままごと遊びにみる生活文化の共有過程に関する縦断的研究
Project/Area Number |
19700566
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Research Institution | Bunkyo Gakuin University |
Principal Investigator |
吉澤 千夏 Bunkyo Gakuin University, 人間学部, 助教 (10352593)
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Keywords | 幼児 / ままごと遊び / 生活文化 / 共有過程 / 縦断的研究 / スクリプト |
Research Abstract |
本研究は, 1歳児数名を3年間にわたり縦断的に観察することを通して, 対象となった幼児及びその幼児とかかわる幼児が, ままごと遊びにおいてどのようなスクリプトを表出し, さらにそのスクリプトを理解し, 受け入れ, 互いの共通概念としていくかについて, その過程を捉えることを目的としている。3年間の継続研究により, 1歳代, 2歳代, 3歳代, 各年齢時のスクリプトの共有の様相を捉え, 幼児期のスクリプトの共有化過程を明らかにする。以上の研究により, 自明のこととして共有されているスクリプトの共有化の過程を捉えることになり, 生活文化が綿々と受け継がれ, 広がっていくメカニズムについての資料を提供する。 継続研究2年目である平成20年度においては, 下記のとおり, 研究を実施した。 1. すでに撮影が終了しているままごと遊びの映像のうち, 平成17年4月から平成18年12月までに撮影されたものについて, 1分毎の動画ファイルに分割し, DVDに収録した。この動画ファイルの作成により, 映像の正確な反復視聴を可能にした。 2. 分割した動画ファイルを反復視聴し, 2歳代および3歳代のターゲット児がままごと遊び時に行った発話と行為を文字化した。このとき, ターゲット児を中心として, その幼児と関わって遊んでいる幼児の発話・行為についても詳細に記述した。 今後は, 動画ファイル及びプロトコルを用いて, ターゲット児及びターゲット児と関わって遊ぶ幼児のスクリプトを捉え, 1歳から3歳までの幼児期の子どものスクリプトの共有過程について分析を行うとともに, 研究報告書の作成を行う予定である。
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