2008 Fiscal Year Annual Research Report
高齢社会における自然環境保全活動支援システムの構築とコミュニティ形成に関する研究
Project/Area Number |
19700568
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Research Institution | Osaka Junior College of Social Health and Welfare |
Principal Investigator |
辻本 乃理子 Osaka Junior College of Social Health and Welfare, 介護福祉学科, 講師 (00435314)
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Keywords | 環境政策 / 自然環境保全 / 活動支援 / コミュニティ / 高齢者 |
Research Abstract |
研究計画にもとづき平成20年度は、英国における自然環境保全活動団体の活動実態および人材育成の状況と英国における高齢者の自然環境保全活動状況および地域コミュニティでの果たす役割の把握のため、英国ケント県に存在する自然環境保全活動団体およびプロジェクトへのヒアリング調査を実施した。 調査対象および調査内容は、英国全土で自然環境保全活動を行っている団体の支部組織やケント県の地域性より誕生した組織やプロジェクトを対象とし、(1)組織の運営状況、運営姿金の調達方法、(2)人材育成の方法、(3)コミュニティとのかかわり、(4)活動によるコミュニティへの影響などビアリングを行った。また、実際に自然保護区域でボランティア活動を行う住民と指導者に対してもビアリングを行った。(1)については、どの組織も組織のミッションを実践しながら地域に根差した活動を行う中で組織を維持するための外部資金(国の補助金、会費、受講費など)を調達し運営を行っていることが確認できた。(2)については、各団体が募集するボランティア活動やトレーニングの開講により独自に人材を育成している場合がほとんどであった。また、地域住民、地元住民に対する参加のきっかけづくりが重要であると確認できた。(3)(4)については、各組織とも地城に根差した活動を行っているため、地域住民の参加を促す活動は盛んに行われており、各組織の活動が地域の環境保全・維持、コミュニティの形成を担っている。しかし、今回の調査だけでコミュニティへの影響を分析するには不十分な部分があり、今後追加調査を行う必要がある。 そして、英国では現在、「生物多様性」という視点から地域の環境保全、コミュニティ形成のための活動・プロジェクトを民間組織や住民、行政とのパートナーシップで実施されていることが確認できた。
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Research Products
(2 results)