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2008 Fiscal Year Annual Research Report

介護によって家族を看取ることによる生涯発達-「ケアすること」の両価的側面-

Research Project

Project/Area Number 19700572
Research InstitutionSakuyo Music College

Principal Investigator

渡邉 照美  Sakuyo Music College, 子ども教育学部, 講師 (60441466)

Keywords介護 / 生涯発達 / ケア / 家族 / 死別 / 人間的成長 / 人格発達
Research Abstract

平成20年度は、介護経験や死別経験が、生涯発達的にどのような意味をもつのかということに焦点化し、以下の3つを中心に研究を遂行した。
1. 死別や介護を中心に、喪失経験後のこころの発達に関して、国内外の論文を概観し、その中で喪失経験後のこころの発達がどのような文脈で研究され始め、現在どのように展開されているのかについて、研究動向を示しながら、今後の研究の方向性について考察を加えたレビュー論文を作成した。
2. 死別経験や介護経験は、成人期以降に遭遇するものではなく、年齢を問わず経験する可能性がある。しかしながら、死の外部化により、高齢者介護の現場や看取りの場面に遭遇することは少なくなっている。そのため、学校教育において、いのちの教育を行う必要性があると考えられるが、そのための予備的調査として、大学生を対象に、いのちの教育の経験の有無や必要性について等を調査した。その結果、大学生の多くがその必要性を認めていることが明らかとなった。
3. 死別経験や介護経験が死に対する態度にどのような影響を及ぼすのかに関して、青年期を対象に調査を実施した。その結果、介護経験においては、介護を間近で見ること、また介護に参加することによって、介護について考え、それが死についても考えることにつながり、死をむやみに恐れたり、軽視したりといったことが軽減され、死を他人事ではなく、自己の問題として捉えるようになることが示唆された。また死別経験においては、死別経験の有無ではなく、対象者にとって、その人との死別がどれほど重要なものであったのかといった死別の内容との関連が認められた。

  • Research Products

    (3 results)

All 2010 2009 2008

All Journal Article (1 results) Presentation (2 results)

  • [Journal Article] 喪失経験後のこころの発達に関する研究動向-生涯発達的視点に立って-2008

    • Author(s)
      渡邉照美
    • Journal Title

      くらしき作陽大学・作陽短期大学研究紀要 71

      Pages: 33-52

  • [Presentation] 学校教育におけるいのちの教育の必要性-大学生の意識調査から-2010

    • Author(s)
      渡邉照美
    • Organizer
      日本発達心理学会第20回大会
    • Place of Presentation
      東京(日本女子大学)
    • Year and Date
      2010-03-23
  • [Presentation] 青年期における死に対する態度と関連要因の検討-介護・死別経験の視点から-2009

    • Author(s)
      渡邉照美
    • Organizer
      日本青年心理学会第16回大会
    • Place of Presentation
      神奈川(横浜国立大学)
    • Year and Date
      2009-11-09

URL: 

Published: 2010-06-11   Modified: 2016-04-21  

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