2007 Fiscal Year Annual Research Report
外来の食文化の受容と消長について-東アジアにみるポルトガル由来の伝統菓子
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19700580
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Research Institution | Otsuma Women's University |
Principal Investigator |
宇都宮 由佳 Otsuma Women's University, 人間生活科学研究所, 助教 (60348480)
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Keywords | ポルトガル / 外来の食文化 / 伝統菓子 / 日本 / タイ / 受容 |
Research Abstract |
本年度は,初年度であるため文献・資料の収集および整備につとめた.現地調査を平成19年8月24日から9月3日(10日間)タイ,平成19年9月4日から12日(9日間)ポルトガルで行った. 1.文献・資料の収集および整備 (1)日本国内では,『百菓子の図』(1845) (平戸松浦藩所蔵)を松浦資料博物館より関連資料の収集・整備をした. (2)タイでは,CRUYSSE『Siam&The West 1500-1700』(1991)などのポルトガルや諸外国に関する記録,Thao Thoeng Gibma (宮廷の料理人)について,チェンマイ大学図書館,チェンマイ・ラジャパート大学図書館で資料や文献を収集した. (3)ポルトガル(リスボン,コインブラ)では,伝統的な料理のレシピ集『ARTE DE COZINHA』,『DA MAO ABOCA』,南蛮貿易の記録画『BIOMBOS NAMBAN』等を収集した.コインブラ大学図書館,国立リスボア図書館,市立リズボア図書館棟で収集した. 2.現存するポルトガル由来の菓子の記録:材料,製法,製造器具などの画像記録 (1)日本では,平戸のカスドースの製法について画像記録を収集,整理した. (2)タイでは,フォイトーン,トーンイップ等の製法について画像および動画記録をした. (3)ポルトガルでは,日本の鶏卵素麺やタイのフォイトーンの原型であるフィオシュデオボシュの製法について画像および動画記録をした.また,製造する道具もあわせて入手した.
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Research Products
(4 results)