2007 Fiscal Year Annual Research Report
教員養成段階での学習者の誤り・つまずき分析訓練を支援する授業場面可視化機能の実現
Project/Area Number |
19700628
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Research Institution | Saitama University |
Principal Investigator |
野村 泰朗 Saitama University, 教育学部, 准教授 (30312911)
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Keywords | 授業設計 / 模擬授業 / インストラクショナル・デザイン / 特別支援教育 / 次元分け / シミュレーション / ゲーミング教材 / 教師教育 |
Research Abstract |
本研究は,申請者がこれまでに開発してきた「授業設計訓練システム」に「授業シミュレーション」と「教授活動ゲーム」の機能を統合し,教員養成系大学学部において,実習活動に向けての大学講義での授業設計訓練指導や,実習先の指導者との授業研究のために,どこからでもインターネットを通して利用可能な「誤り・つまずき分析支援システム」を開発し,実践を通してその有用性を検証することを目指す。 本年度は,特に計画していた次の2点について一定の成果を得た。 (1)指導案情報から自動的に授業場面や生徒の様子についてのアニメーションを生成する機能を実現するために,児童生徒の行動について,申請者が研究を進めてきた,授業中の児童生徒の集中度評価モデルや,軽度発達児童生徒に対する教師の対処支援データベースにある児童生徒の行動の様子,生徒指導に関連する児童生徒の様子などを整理統合し,授業設計における教師の意思決定モデルを改良しだ。次年度,このモデルに基づき指導案作成者の考えをデータとして反映できるよう指導案作成機能を改良することで,そのデータを用いて自動的に授業場面アニメーションにおける児童生徒の様子を生成できると考え,実現を目指す。 (2)次元分け分析の作業方法を改良し,適切次元の負の値(誤りの例)や不適切次元の変動(つまずきの可能性)について,抽出された値に対応した授業の流れをゲーミング的に生成できる,教材を開発した。 この教材に用いられた生成ルールをもとに,自動的に授業場面アニメーションの展開を生成できると考え,次年度に実現を目指す。
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