2007 Fiscal Year Annual Research Report
学習者の道徳意識や情報知識を考慮に入れた情報モラル体験学習教材の開発と授業実践
Project/Area Number |
19700634
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Research Institution | Aichi University of Education |
Principal Investigator |
梅田 恭子 Aichi University of Education, 教育学部, 講師 (70345940)
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Keywords | 教育工学 / 情報モラル / 体験学習教材 / 授業実践 / 教材開発 |
Research Abstract |
平成19年度は4年計画の1年目として、次の2つを行った。1つ目として、情報モラルの指導法や指導書の学習項目の分類法を調査し、体験学習教材用の課題を分析した。2つ目として上記1に基づいて教材作成を行い、授業実践を行い、フィードバックを行った。 まず、1つ目の課題分析であるが、調査の結果、玉田・松田(2004)が挙げた「法律違反」「他人への迷惑」「自分への被害」「情報技術」の4つの枠組みを学ぶべき学習項目と決定し、体験学習教材を作ることにした。 上記に基づき4つの枠組みを学ぶための教材を作成し、2007年7月に県立高校で実践を行った。その結果、新規課題においてほぼ全ての項目で事前調査より点数が高くなり、一定の目標は達成できた。 しかし、特に道徳知識を学ばせる問題に対して反復練習が必要であることがわかった。この教材開発と実践の結果は、紀要にまとめた。 この実践のフィードバックに基づき、まず前回の教材の改良と、事例を元に反復練習が行える体験学習教材を新規に開発した。そして2007年12月に県立高校で実践を行った。その結果、類似問題や新規問題だけでなく、発展問題に対して対応できることがわかり一定の成果が認められた。しかし、情報技術に関わる問題については、明確な答えがでなかった。 今後は、事前の道徳知識や情報知識の差に応じた教材の開発と、教材の提示方法や提示順序についての検討を試みたいと考えている。
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