2007 Fiscal Year Annual Research Report
第二言語作文のための有益な情報提示を目的とした多言語作文支援ツール
Project/Area Number |
19700638
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Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
安藤 一秋 Kagawa University, 工学部, 准教授 (60325321)
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Keywords | 作文支援 / 多言語 / 検索エンジン / Web コーパス / 語学学習支援 / 校正支援 |
Research Abstract |
本研究では,既存の言語処理技術・資源を有効活用することで,用例検索・提示および産出文の検証に主眼をおいた多言語作成支援ツールを構築する.提案ツールは,機械翻訳のようにシステム主導の支援ではなく,あくまで学習者が主体となり,自発的・訓練的に作文を行うための情報提示が目的である.本年度は,以下の項目に対して研究を実施した. 1.多言語化に対する予備調査 代表的な言語に対する作文支援,学習支援に関する文献サーペイを行い,今後の方針を検討した.特に本年度は英語と日本語を中心にサブ的にドイツ語を扱うことに決定した. 2.柔軟な検索法の考案・実装 GoogleおよびYahoo APIを活用することで,柔軟な検索が行えるようになった. 3.用例の自動抽出・提示法の考案・実装 語彙レベルに基づいて日本語と英語の用例文を検索結果から自動抽出し,提示する手法を提案した.日本語の語彙リストには, JLPT語彙リストを,英語の語彙リストには,JACET8000とSIL6000を利用した.語彙レベルに適した用例が抽出可能となったが,用例文の質的問題が明らかになったので,次年度は,改善方法を検討する必要がある。 4.比較候補のランキング表示、産出分の検証法の考案・実装 英語と日本語において、入力された比較候補から検索式を自動生成する機能の検討・実装を進めた。特に、日本語の助詞の使い回しを検証するために、簡易係り受けに基づく検索式の生成法を考案した。英文に対しては、構文チェック機能と妥当性検証のための英文の抽象化支援法を提案した。 以上の一部の成果は、国際会議3件と研究会2件、その他2件で発表し、有用性と今後の課題について整理した。
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Research Products
(7 results)