2008 Fiscal Year Annual Research Report
第二言語作文のための有益な情報提示を目的とした多言語作文支援ツール
Project/Area Number |
19700638
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Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
安藤 一秋 Kagawa University, 工学部, 准教授 (60325321)
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Keywords | 作文支援 / 多言語 / 検索エンジン / Webコーパス / 語学学習支援 / 校正支援 |
Research Abstract |
本研究では, 既存の言語処理技術・言語資源を有効活用することで, 用例検索・提示および産出文の検証に主眼をおいた多言語作文支援ツールを構築する. 提案ツールは, 機械翻訳のようにシステム主導の支援ではなく, あくまで学習者が主体となり, 自発的・訓練的に作文を行うための情報提示が目的である. 本年度は, 以下の項目に対して研究を実施した. 1. ツールの多言語化 : 世界の主要言語での作文支援を行うために, 対象言語を日本語・英語・ドイツ語・中国語・韓国語・フランス語・イタリア語・スペイン語・ポルトガル語の全9ヶ国語に拡張し, 対応する機能を実装した. またインタフェースも各言語に対応させた. 2. 柔軟な検索法の考案・実装 : 言語によって文法が異なるため語順でのミスも多い. そこで, 語順を考慮した検証支援を実装した. また, 不明な単語やフレーズをワイルドカードで抽象化して検証する機能に対して, 複数のワイルドカードおよびその候補が指定できるように改良した. この機能により, 柔軟な検証が可能となった. 3. 用例の自動抽出・提示法の改良 : 指定単語の論理演算により類似用例を検索する機能を実装した. これにより作文に利用したい用例の絞り込みが可能になったが, 用例の質に関する問題が残っている. この点においては今後も継続して検討する必要がある. 以上の成果の一部は, 国際会議1件と研究会1件, その他2件で発表し, 有用性と今後の課題について整理した.
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Research Products
(4 results)