2008 Fiscal Year Annual Research Report
学習者の特徴を考慮した効果的なブレンディッド学習のための学習者支援方法の基礎研究
Project/Area Number |
19700639
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
森田 裕介 Waseda University, 人間科学学術院, 准教授 (20314891)
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Keywords | 授業学習支援システム / e-ラーニング / コンピュータ・リテラシー / 個別化教授システム / 学習スタイル |
Research Abstract |
本研究では, 学習管理システムにコースを実装し, Web-Based PSIコースを実施した. 学習内容はC言語によるプログラミングの基礎能力の習得であった. 学習者特性は, MBTIを用いて調査した. 学習内容と学習者特性の関わりについては, 各指標のタイプ間での回答の差異についてt検定を行った結果, 質問カテゴリ「将来的ニーズ」においてSN指標と正指標にそれぞれ5%水準で有意な差があった. Sタイプ(感覚的)の学習者は先のことより今のことに目が向きやすい特性がある. 一方, Nタイプ(直観的)の学習者は先のことに目が行きやすい. 以上のことから, N(直観的)タイプの学習者は, 将来的なニーズを見据えて講義を受講していることが示唆された. 一方, Fタイプ(感情的)の学習者と比較して, T(思考的)タイプの学習者は合理性を大切にする-将来自分に役立つスキルを習得するという明確な目標を持っている可能性が示唆された. また, 講義形態と学習者特性の関わりについては, 各指標のタイプ間での回答の差異についてt検定を行った結果, 質問カテゴリ「対面講義の理解」においてEI指標に5%水準で有意な差があった. また, 「コミュニケーションへの苦手意識」において日指標には有意な傾向がみられた. Eタイプ(外交的)は外向を指向するため興味が広がっていく傾向がある. また, 人と話をしながら考えをまとめることを好む. そのため, 主観的ではあるが, 対面講義の形態において, Iタイプ(内省的)の学生と比較して「よく理解できる」と回答したと考えられる. 一方, Iタイプは, 一人でいることを好み, 書くことによるコミュニケーションをより好む-以上のことから, Iタイプの学習者には, 対面講義だけでなく, 今回のように個別で学ぶオンライン学習コンテンツの有用性が示唆されたと考えられる.
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Research Products
(2 results)