2009 Fiscal Year Annual Research Report
世界中の教育コンテンツを検索可能な大規模総合サイトの構築と評価
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19700658
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Research Institution | National Institute of Multimedia Education |
Principal Investigator |
森本 容介 The Open University of Japan, ICT活用・遠隔教育センター, 助教 (00435702)
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Keywords | 情報検索 / 学習オブジェクト / メタデータ |
Research Abstract |
本研究では、教員や学習者が教育・学習コンテンツを効率的に入手できることを目的とし、これらの情報の収集システムと検索システムを構築することを目的としている。昨年度までに、海外機関からのメタデータの収集やOCWコース検索のための判定フィルタを実現し、検索システムGLOSSを開発した。今年度は、以下の研究開発を行った。 (1)コンテンツ推薦機能の実装:GLOSSにおいて、ユーザベースの協調フィルタリングによるコンテンツ推薦機能を実装した。コンテンツの閲覧履歴(検索結果のクリック)を、ユーザの嗜好情報とした。 (2)メタデータとその運用方法の見直し:後述する、OAI-PMHによるメタデータ流通のため、国際標準のLOM(IEEE1484.12.1-2002 Standard for Learning Object Metadata)になるべく合致するように、学習オブジェクトデータベースの再構築を行った。また、持続可能なメタデータの運用のため、コンテンツの所有機関がメタデータを付与する枠組みを提案し、移行を進めた。 (3)カスタマイズ可能な学習オブジェクト検索エンジンの開発:検索対象レコード数の増加に伴い、対象ユーザや利用場面に応じた検索システムが必要となる。ここで、様々なアプリケーション構築を効率よく行うため、汎用的で容易にカスタマイズ可能な検索エンジンを開発した。本検索エンジンを利用したアプリケーションでは、学習オブジェクトデータベースの中で検索対象とするレコードや、詳細検索に利用する項目、ユーザインタフェース等を指定することができる。 (4)OAI-PMHリボジトリの構築:OAI-PMHリボジトリを開発し、運用を開始した。海外のOER(Open Educational Resources)コミュニティヘメタデータを発信することにより、国内のコンテンツの利用促進を図ることができる。
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