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2008 Fiscal Year Annual Research Report

大気中VOCsの個別化合物炭素安定同位体比の測定法の開発と発生源解析への応用

Research Project

Project/Area Number 19710028
Research InstitutionAkita Prefectural University

Principal Investigator

川島 洋人  Akita Prefectural University, システム科学技術学部, 助教 (60381331)

Keywords発生源解析 / 安定同位体比 / 揮発性有機化合物 / 環境鑑識学 / GC / C / IRMS / 個別化合物安定同位体比 / 大気汚染物質 / 炭素安定同位体比
Research Abstract

昨年度(平成19年度)に開発した方法をさらに進展させ, 水素安定同位体比に注目し, 極低濃度域の大気中揮発性有機化合物(VOCs : Volatile Organic Compounds)における個別化合物水素安定同位体比の測定法の開発を目指した。水素は炭素よりも安定同位体比間の質量比の差が大きいため, 発生源の違い等を見るには最適だと考えられる。種々の分析条件等の検討の結果, VOCs26成分の水素安定同位体比を測定することが可能になった。VOCs混合標準ガスの繰り返し分析による分析精度(標準偏差)は, Benzene, Toluene, Ethlbenzene, m, p-Xyleneでそれぞれ1.6‰, 3.5‰, 2.4‰, 1.6‰となり, またその他のほとんどの物質も1.0〜2.0‰程度となった。VOCs中の水素安定同位体比の測定事例がないため直接の比較は出来ないが, 他の物質(メタン等)を対象にした既往の文献と比較しても高精度の測定結果であることがわかった。さらに本手法を用いて自動車排ガス, 一般環境の測定も試みた。前者は12〜14成分, 後者は10成分の測定が可能になった。特に一般環境は濃度が薄いためサンプリングが非常に難しく困難を極めた。炭素の場合は燃焼により, 軽い同位体比の^<12>Cの方が^<13>Cよりも早く反応することが知られているが, 水素の場合は予想と異なり逆にDの方がHよりも早い反応を示す物質があることがわかった。また一般環境の結果では, δD値は-100±40‰以内の収まる物質がほとんどであった。さらに一般環境は自動車排ガスの結果に近く, 自動車の影響を強く受けていることがわかった。今後はさらに測定データを充実させ, 自動車排ガス以外の発生源も測定することで包括的に発生源解析することが可能になると考えられる。

  • Research Products

    (2 results)

All 2008 Other

All Presentation (1 results) Remarks (1 results)

  • [Presentation] Hydrogen and carbon stable isotope ratio of VOCs in air using GC/C/IRMS2008

    • Author(s)
      Hiroto Kawashima, Mai Murakami
    • Organizer
      Joint European Stable Isotope User Meeting
    • Place of Presentation
      Giens, France
    • Year and Date
      20081100
  • [Remarks]

    • URL

      http://www.akita-pu.ac.jp/stic/souran/scholar/detai1.php?id=208

URL: 

Published: 2010-06-11   Modified: 2016-04-21  

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