2007 Fiscal Year Annual Research Report
大学等教育研究機関における環境マネジメントのための方法論の確立
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19710042
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
浅利 美鈴 Kyoto University, 環境保全センター, 助教 (10432337)
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Keywords | 大学 / 環境管理システム / 環境影響評価 / ライフサイクル / 教育研究 |
Research Abstract |
研究の全体構想は、大学等教育研究機関に相応しい環境マネジメントシステムを構築すること、また、社会へ提案し得るシステム構成要素を確立することであり、それらにより、様々な事業体の自律的な環境管理の推進に資することを目的としている。 本研究においては、「環境配慮促進法」により作成・公開が進んだ大学等の環境報告書の分析を出発点として、大学等の環境マネジメントシステムのあり方を提案する。 当該年度の具体的な成果とその意義は、以下の通りである。 1.大学等における環境報告書の比較・分析 …2006・2007年度に公開された環境報告書を主な情報源として、約70の大学等を対象に、エネルギー使用量や二酸化炭素排出量等のデータベース化を行った。また、大学間の比較可能性を確保するために必要な事項(換算係数や、掲示すべき情報)を明らかにした。これは、以降の作業のベースとなる重要な知見となる。 2.大学等における環境パフォーマンス向上策の効果検証 …1.と同様に、省エネ・脱温暖化の取組をリストアップすると同時に、削減効果として現れているかの検証を行った。また、海外の先進取組大学の視察を行い、効果に関するデータの収集を行った。これらの知見・情報を元に、今後、ハード・ソフト両面からの対策について、体系的に整理していくことになる。
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