2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19710047
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Research Institution | Nagoya Gakuin University |
Principal Investigator |
中野 牧子 Nagoya Gakuin University, 経済学部, 講師 (00379504)
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Keywords | 環境政策 / 環境対応 / 環境マネジメント / 社会的責任投資 |
Research Abstract |
社会的責任投資の進展は、金融面から企業の環境取組を促進する手段になり得るものである。しかし、どのような企業が実際にファンドに組み込まれているのかが分かりにくいという難点があり、普及を妨げているという懸念があった。本研究はこの点に着目し、社会的責任投資の対象となっている企業が、そうでない企業と比べ、生産性・効率性という観点から、どのような違いがあるかを調べることを目的とし、生産性という観点からこのファンドの性質を明らかにしようとするものである。 この目的のための本研究の実施計画は、平成19年度においては、準備段階として分析のサンプルの特定及びデータ収集を実施し、平成20年度において生産性・効率性の推定を行う、というものであった。 この計画を踏まえ、平成19年度の研究実績は、以下があげられる。まず第一に、社会的責任投資のファンドにはどのようなものがあるのかを整理した。第二に、どのような企業がそれらの主要なファンドの投資対象となっているのかについて調査を実施した。第三にデータ収集を実施した。今年度のデータ収集は、生産性・効率性を測定するデータのうち、主に財務データを中心に行った。これは、日経財務データ等から入手した。 平成19年度の成果を踏まえ、平成20年度においては、環境報告書等を参考資料としながら環境関連のデータを収集する。平成19年度に収集した財務データとあわせて、包絡分析法による、生産性・効率性の推定作業を実施する予定である。
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