2007 Fiscal Year Annual Research Report
In vivoアポトーシスの誘発と検出を目指したコアーシェル型金ナノ粒子の設計
Project/Area Number |
19710108
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
大石 基 University of Tsukuba, 大学院・数理物質科学研究科, 講師 (90419242)
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Keywords | 金ナノ粒子 / ブロック共重合体 / ポリエチレングリコール(PEG) / siRNA |
Research Abstract |
遺伝子解析技術・分子生物学の急速な進歩に伴い、既に多くの疾病に関与する遺伝子の存在が明らかになっており、理論上は疾病に関与する遺伝子の発現を自由に制御することができれば、ガンなどの多くの難治性疾患の治療法を開拓することが可能であると考えられる。本研究のねらいは、siRNAなどの核酸医薬を体内のガン組織・細胞にのみ安定に送達し、細胞内の環境変化に応答してRNAi効果=薬効を誘起し、同時にその治療効果を検出可能な、治療(Terapeutic)と診断(Diagnosticを同時に行うセラノスティック・ナノデバイス(Theranostic Nanodevice)を創製することである。平成19年度は、1)機能化PEG/ポリアミンブロック共重合体の精密合成および2)分散多安定性の高い金ナノ粒子の調製を検討した。具体的には、生体環境下においても高い分散安定性を示す金ナノ粒子を調製するための高分子設計を行う。ここでは、生体適合性が高いことで知られているポリエチレングリコール(PEG)及び金ナノ粒子(蛍光消光剤)と相互作用を示すポリアミン(ポリジメチルアミノエチルメタクリレート:PAMA)に着目し、様々な鎖長(n=3,6,20,40,80)のPEG-PAMAブロック共重合体を精密合成した。さらに、こられのブロック共重合体で調製したPEG化金ナノ粒子は、PAMA鎖長が短いほど安定に分散することが確かめられた。
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