2007 Fiscal Year Annual Research Report
マイクロ流路デバイスによるピコリットル多相等等と機能性異形ポリマー微粒子の調製
Project/Area Number |
19710114
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
西迫 貴志 Tokyo Institute of Technology, 精密工学研究所, 助教 (10431983)
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Keywords | マイクロ・ナノデバイス / 流体工学 / 表面・界面物性 / 複合材料・物性 / 流体 |
Research Abstract |
(1)有機二相液滴生成用のマイクロ流路分岐構造の製作 加工基板としてガラス(合成石英)を選択し,ドライエッチングにより,幅が100-200μm ,深さが最大で100μm の微細矩形溝の加工を行った.これまでに使用実績のあるシースフロー型に加え,水相の消費量を少なくすることができる,T字・十字直交型マイクロ流路の製作を行った. (2)単分散有機二相液滴の生成と非球形ポリマー微粒子の調製 十字直交型およびシースフロー型マイクロ流路を用い,直径60-150μm 程度で,直径のCV値(=標準偏差÷平均)が4%以下の有機二相液滴の生成を行うことができた.また,生成される二相液滴のサイズの範囲,単分散二相液滴が生成される流量条件を測定した.流路外にて熱重合あるいは光重合処理を行い,異形ポリマー微粒子を調製した.2つの有機相の流量比を変化させ,二相液滴の相分離構造ならびに硬化処理後の微粒子形状の変化させられることを確認した. (3)液-液界面エネルギーバランスと二相液滴の相分離状態の関係の解明 水相に添加する親水性界面活性剤の種類(ドデシル硫酸ナトリウム,ポリビニルアルコール等)を変化させ,生成される二相液滴の相分離状態に与える影響を調べた.また,実験結果を界面エネルギーの計算によるシミュレーション結果と比較し,よく一致することを確認した.
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