2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19710129
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
井上 真二 Tottori University, 工学部, 助教 (60432605)
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Keywords | テスト時間要因 / テスト労力要因 / 2変量確率過程 / コブ・ダグラス型関数 / プログラム規模 / 2変量信頼性評価尺度 / 最適リリース問題 |
Research Abstract |
テスト工程におけるソフトウェア信頼度成長過程がテスト時間要因とテスト労力要因との2要因によって表現されるものとする本研究の基本的な考え方に従い,その場合におけるソフトウェア故障発生現象およびフォールト発見事象の生起メカニズムを理論的な説明を与えた.また,その理論に基づきながら,確率・統計則を用いた数理モデルの構築を行った.具体的には,以下の点について研究を遂行した. (1) 一般的なソフトウェア故障発生メカニズムに基づいて,2次元時間空間上でのソフトウェア故障発生メカニズムについて理論的な説明を与えた. (2) 2次元時間空間上におけるソフトウェア故障発生メカニズムの理論を数理モデルとしてとらえるために,確率・統計則に基づく2変量ソフトウェア故障発生メカニズムの定式化を行い,2変量ソフトウェア信頼性モデリング枠組みを構築すると共に,それに基づいて具体的な2変量ソフトウェア信頼性評価モデルを構築した. (3) 構築した数理モデルに基づいた定量的なソフトウェア信頼性評価を行うため,構築したモデリング枠組みの基本的仮定に基づく種々の2変量ソフトウェア信頼性評価尺度を導出した. (4) 実際のテストにおいて得られたソフトウェア信頼性データを構築したソフトウェア信頼性評価モデルに適用して,構築したモデリング枠組みの実用性や妥当性の検証を行った.また,ソフトウェア開発管理面からの興味ある応用問題として,2次元時間空間上において議論できるソフトウェア最適リリース問題について,その基本的な考え方に関する議論も行った.
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