2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19710130
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
広谷 大助 Hiroshima University, 大学院・工学研究科, 助教 (30432686)
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Keywords | 自分バランス / ライン / 作業 / 確率 / 変動 |
Research Abstract |
特別な器具や管理を必要とせず,適切に作業者を並べることによって自然にラインがバランスする自己バランスラインについて,ほとんどの従来研究では,作業者の作業速度は一定として解析されている.しかし,作業者の健康やモチベーション,また作業内容などによって作業速度は変動することが考えられるが,作業速度が変動する場合の特性解析はほとんどされていない.従って本研究では,作業速度が変動する場合を特性解析することによって作業速度が変動する場合のラインの特性を明らかにする.その上で,解析結果を基にしたラインのバランスをとることができる作業者の配置アルゴリズムを考案することを目的とする. 本年度は上の研究目的に対して,作業速度が変動する場合に対する特性解析を行った.具体的には,作業時間が確率的変動を伴う自己バランスラインについてバランスをとるための条件を求めることを目的とし,1.ステーションが存在する離散的なライン,2.流れ作業のラインのような連続的なラインの2つを対象として解析した結果,以下の知見を得た. 1.ステーションが存在する離散的なラインにおいては,確率的な場合に対する解析の前に,従来研究で行われていなかった作業速度一定に対して解析し,作業者の作業速度と各ステーションにおける作業量との比が一致していない場合には全作業者同一の作業速度でない限り最大の生産率を達成することができないことを明らかにした. 2.流れ作業のラインのような連続的なラインにおいては,従来研究では作業時間が指数分布に従っているものをガンマ分布に拡張することにより,変動係数が作業者の振る舞い,ラインがバランスする作業者の並びおよび生産率に与える影響を考察し,確率的な変動がラインに与える影響を明らかにした.
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Research Products
(2 results)