• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2007 Fiscal Year Annual Research Report

集団的意思決定問題における戦略的操作不可能性に関するゲーム理論的研究

Research Project

Project/Area Number 19710135
Research InstitutionDaito Bunka University

Principal Investigator

梅澤 正史  Daito Bunka University, 経営学部, 准教授 (20361305)

Keywords応用数学 / モデル化 / 意思決定 / ゲーム理論
Research Abstract

今年度は、集団的意思決定問題における戦略的操作不可能性を解明する上で、複数主体間での費用負担問題を取り上げ、研究を行った。具体的には、通信やケーブルテレビ等の社会ネットワークの最適構築問題を考え、その構築費用を利用者間でどのように分配するかというゲーム理論モデルを扱い、理論的結果を探った。具体的なモデルを扱うことは、社会選択ルールの様相を観察したり予測したりすることに有益であると考えた。また、上記のモデルは非常にシンプルなものであるが、シンプルなモデルは、抽象的で複雑なモデルよりも扱いやすく、研究を効率的に進めることを可能にすると考えた。これらが今年度この問題を題材に取り上げ研究を進めた理由である。
今年度得られた結果は、上記のモデルに対する利用者間での費用配分ルールに関するものである。
2種類のルールを取り上げ、それらの関係やそれぞれの特徴を吟味した。その際、研究計画通り、計算実験も行うことによって効率的に研究を進めた。上記の2種類のルールのうちの一つが、ゲーム理論の代表的な配分ルールであるシャプレー値である。この配分は貢献度という観点から意思決定主体間で公平性を持つものであることが改めて確認された。残念ながらその戦略的操作不可能性に関してはまだ結果を得ていない。また、今年度は論文としてまとめるに至っていないが、他のネットワークモデルに関しても配分ルールの特徴を吟味し、ほぼ似たような結果を得た。さらに、これらをもとに年度の後半、パレート最適性を持つ社会選択ルールの特徴に関する簡単な結果を得た。

  • Research Products

    (2 results)

All 2008 2007

All Journal Article (1 results) Presentation (1 results)

  • [Journal Article] 最小費用ネットワーク構築ゲームにおけるコアに属する配分について2008

    • Author(s)
      梅澤 正史
    • Journal Title

      経営論集 (大東文化大学経営学会) 15

      Pages: 17-24

  • [Presentation] 社会選択対応におけるパレートルールの協調的操作不可能性について2007

    • Author(s)
      梅澤 正史
    • Organizer
      日本オペレーションズ・リサーチ学会夏季セミナー
    • Place of Presentation
      伊東 ホテル聚楽
    • Year and Date
      2007-08-29

URL: 

Published: 2010-02-04   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi