2008 Fiscal Year Annual Research Report
産業場面における程度副詞を用いたコミュニケーションの人的特性の体系化とその応用
Project/Area Number |
19710137
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
鳥居塚 崇 Nihon University, 生産工学部, 講師 (00308587)
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Keywords | 程度副詞 / ヒューマンエラー / ヒューマンファクター / 協働作業 |
Research Abstract |
程度副詞を用いた協働作業の人的特性を抽出するための基礎的実験を行った. 複数のテーマにおいて実験を行ったが, 具体的には, 面積の程度(呈示量の多さの目測を要する作業), 揺れの程度(揺れの量の大きさの目測が必要な作業), 情報量の程度について, 程度副詞を用いた実験を行った. 産業場面において程度副詞を用いる状況といえば, 3人以上の複数人作業の場面も想定できるが, 今回は基礎的な知見の把握を目的としているため被験者を2名1組として実験を行った. 1つめのステップとして, 心理物理学的測定であるマグニチュード産出および推定法によって, 物理量と心理量(感覚量)との間の関係を定量的に捉えた. 2つめのステップとして, 程度副詞を用い, それぞれの程度副詞を用いると, 先述した. 物理量と心理量との関係から, どのくらいの隔たりをもって被験者はその「程度」を認識するのかを明らかにした, 本年度は, 研究成果を論文形式にまとめることができたのは3編(1編は原著論文にて投稿中のため成果には記載されていません)で, うち2編は学会発表講演集掲載の抄録である. そのうち1編は揺れに関する程度副詞の考察で, ゆらゆら, グラグラなど, それらオノマトペを人間がどのように認識しているかを揺れの周期や振幅など波の特性と関連づけることにより明らかにした上で, それらオノマトペに, 例えば「もっと」や「もう少し」など程度副詞を添えることによって, 人間がそのオノマトペをどのように判断するか, 見方を変えると, オノマトペの種類によって. 程度副詞のもつ意味(程度量)が異なることを明らかにした, とくに今回は, 揺れに関連するオノマトペを用いた際の程度副詞の持つ意味を明らかにした.
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Research Products
(2 results)