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2008 Fiscal Year Annual Research Report

マルチエージェントモデルを用いた医療ロジスティクスを最適化する災害対応計画の提案

Research Project

Project/Area Number 19710159
Research InstitutionKobe University

Principal Investigator

荒木 康弘  Kobe University, 自然科学系先端融合研究環・重点研究部, 助教 (40435582)

Keywordsマルチエージェントモデル / DMAT / 広域医療搬送 / 地震防災
Research Abstract

本研究は巨大地震発生時における被災者の人的被害を最小限に軽減する災害対応計画の提案を主たる目的とする。平成20年度は、以下の点について研究を実施した。
(1) 地震時における医療機関の医療活動能力モデル化のための調査・研究
平成20年度は、特に東海地震において大被害が予想される静岡県および近隣県の主要医療機関および消防機関、自治体に対し地震時の活動等に関するヒアリングを実施した。DMATに対しては参集・活動地点、活動内容、所要時間、消防機関に対しては傷病者搬送先医療機関、ヘリ搬送の実績についてヒアリングを実施した。
(2) MASモデルの拡張
平成20年度は、東海地震における傷病者をはじめとする各エージェントの活動を考慮するべく(1) 消防機関、(2) 災害拠点病院およびその他の主要医療機関のモデル化、(3) 静岡県を中心とする道路ネットワークのデータ整備を行なった。
また東海地震時の各エージェントの活動をシミュレーションするに当たり、2007年新潟県中越沖地震における各エージェントの行動に基づくシミュレーションを実施し、複数の傷病者搬送方法について検討を行った結果、被災地内の被害が比較的軽微な拠点病院を中継地点とする域外搬送が非常に有効であることが確認された。
また全国の任意の場所で発生した災害に対し本シミュレーションプログラムを実施可能なwebシステムのプロトタイプを構築した。(意義・重要性)今後高い確率で発生が予想される東海地震の傷病者搬送に関係する各エージェントの活動内容を把握すること、およびその活動経路となる道路ネットワークのデータを整備することは、シミュレーションを実施するために不可欠の情報であり、シミュレーションを通して、地震時の人的・物的被害を低減させるための方策を提案することが可能となる。

  • Research Products

    (3 results)

All 2008 Other

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results) Presentation (1 results) Remarks (1 results)

  • [Journal Article] マルチエージェントシミュレーションを用いた地震災害時多数傷病者搬送活動のモデル化に関する研究-2007年新潟県中越沖地震時の傷病者搬送活動を考慮した事例-2008

    • Author(s)
      荒木康弘
    • Journal Title

      地域安全学会論文集 No.10

      Pages: 1-10

    • Peer Reviewed
  • [Presentation] 災害時医療ロジスティックモデルの構築に関する研究2008

    • Author(s)
      荒木康弘
    • Organizer
      2008年度日本建築学会大会
    • Place of Presentation
      広島大学
    • Year and Date
      2008-09-20
  • [Remarks]

    • URL

      http://www2.kobe-u.ac.jp/~yaraki/agent.html

URL: 

Published: 2010-06-11   Modified: 2016-04-21  

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