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2007 Fiscal Year Annual Research Report

生体内における糖キャリア脂質の生体膜間輸送に関与するフリッパーゼの分子解析

Research Project

Project/Area Number 19710178
Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

野池 基義  Tohoku University, 多元物質科学研究所, 助教 (20420010)

Keywords糖キャリア脂質 / フリッパーゼ
Research Abstract

真正細菌のペプチドグリカン層の生合成において、ペリプラズム側に存在する糖キャリア脂質である、ウンデカプレニルリン酸が細胞質側へと反転する、ウンデカプレニルリン酸リサイクル過程と呼ばれる過程が存在する。研究代表者らは、この過程の解明を行うことを目的とし、以前に合成した真正細菌の糖キャリア脂質の誘導体である蛍光プローブ、および枯草菌Bacillus subtilisの細胞膜を利用したアッセイ系を構築した。このアッセイ系を用いて細胞の内側に取り込まれたプローブの蛍光強度からプローブの取り込み活性の評価を行った。また、膜タンパク質が反対側を向いている反転膜小胞を作製し、プローブの輸送の方向性について膜タンパク質が正しい方向を向いている膜小胞のものと比較を行ったところ、予想されているウンデカプレニルリン酸リサイクル過程と同様の方向性であることが示唆された。さらに、B. subtilisの膜小胞に対してトリプシン処理を行い、この膜小胞への蛍光プローブの取り込み能力について検討を行ったところ、取り込み能力が減少したことから、ウンデカプレニルリン酸リサイクル過程においてフリッパーゼが関与していることが示唆された。
また、大腸菌の遺伝子欠損株の解析により、ペプチドグリカン前駆体の生合成に関与し、フリッパーゼとして機能すると予想される膜タンパク質について機能解析を行うことを目的として、その発現の試みを行ったが、成功には至っていない。今後、これらの膜タンパク質の発現を試み、機能解析を行ないたいと考えている。

  • Research Products

    (1 results)

All 2007

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 真正細菌の細胞壁生合成における糖キャリア脂質リサイクル機構の解明2007

    • Author(s)
      野池基義、関俊輔、小関弘恵知、山下哲、高橋征司、黒河博文、古山種俊
    • Organizer
      第30回日本分子生物学会年会・第80回日本生化学会大会 合同大会
    • Place of Presentation
      パシフィコ横浜
    • Year and Date
      2007-12-13

URL: 

Published: 2010-02-04   Modified: 2016-04-21  

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