2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19710207
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Research Institution | Otemon Gakuin University |
Principal Investigator |
山口 公一 Otemon Gakuin University, 経営学部, 准教授 (20447585)
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Keywords | 地域研究 / 東アジア |
Research Abstract |
朝鮮総督府によるさまざまな「統合」政策への朝鮮社会の対応・反応を、地方諮問機関(議決機関)に参与した朝鮮人上層の発言や動向から捉える作業から、朝鮮社会や朝鮮民衆との相互作用をふまえた植民地期朝鮮における政治・社会の実相を明らかにする作業として、平成20年度においては、以下のように、資料調査・収集とその整理を行った。 (1) 前年度に引き続き、韓国及び日本国内の図書館・文書館の目録・インターネットを利用した「評議会参考書」「道会議録」「府会議録」等、地方諮問機関(議決機関)関連資料の所在基礎調査を行った。 (2) 基礎調査に基づき、日本国内及び韓国ソウルにおける「道会議録」「府会議録」等の地方行政関連資料の調査・収集および整理を行った。韓国においては、国家記録院、韓国国立中央図書館、ソウル大学校中央図書館、日本国内においては、一橋大学附属図書館、国立国会図書館での調査により、京城・仁川・釜山その他地方都市における行政官庁の諮問機関(ないしは議決機関)の「議事録」や地方行政関連資料を収集・整理した。 (3) ソウルでの調査では、韓国における地方行政関連の研究書・資料の収集を行った。 (4) 植民地期を通じて発刊されたハングル新聞である『毎日申報』の地方行政関連記事の検索・収集とその分析を行った。本年度は、1913年12月〜1915年7月まで(20ヵ月分)の地方行政関連記事の分析を行った。1920年代以降の歴史的前提となる時期における朝鮮地方行政のあり方と朝鮮社会の反応を記事分析から把握することにつとめた。
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Research Products
(1 results)