2008 Fiscal Year Annual Research Report
中国の政治空間における「議会」の存在位置と機能の検証:人民代表大会と政治協商会議
Project/Area Number |
19710212
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
加茂 具樹 Keio University, 総合政策学部, 准教授 (30365499)
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Keywords | 中国政治 / 人民代表大会 / 政治協商会議 / 中国共産党 / 議会 / 比較政治 |
Research Abstract |
本研究は、現代中国の主権者である人民が自らの代表をつうじて権力を行使する機関である人民代表大会とその諮問機関である政治協商会議という「議会」の活動の実態を明らかにすることで、現代中国の政治空間における「議会」の存在位置と機能を検証する。この検証作業をつうじて現代中国における「議会」の活動の可能性を明らかにし、「議会」という観点から現代中国政治の変化の方向性を析出することを試みる。同時に現代中国の政治空間が議会制度を受容する実態を明らかにすることで、「現代中国における議会制度」の視点から比較政治研究に貢献しようと試みる。 昨年度と引き続き、1, 人民代表大会や政治協商会議の実務担当者との間に学術的な交流をもつ在中国の研究者との研究交流をつうじて、フィールド調査を実施候補地の選定をおこなった。2, 同時に海外在住の人民代表大会や政治協商会議の研究者との意見交換をすすめてきた。3, このほか、在中国の研究者や地方人民代表大会や政治協商会議の実務担当者とも意見交換をつうじて、人民代表大会制度や政治協商会議に関する実務的な専門知識の習得に努めた。 とくに今年度は、積極的に人民代表大会や政治協商会議に関する古い資料の蒐集に努めた。具体的には、文化大革命後に人民代表大会が機能を復活させた1980年代の地方の人民代表大会代表や政治協商会議委員が提出する議案・提案・建議、それに対する行政機関の回答に関する資料である。次年度は、過去2年分の資料を材料に分析をすすめてゆくことになる。
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Research Products
(16 results)