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2009 Fiscal Year Annual Research Report

敦煌唐代前半期壁画の総合的研究

Research Project

Project/Area Number 19720030
Research InstitutionRitsumeikan University

Principal Investigator

西林 孝浩  Ritsumeikan University, 文学部, 准教授 (90388083)

Keywords敦煌壁画 / 仏教美術
Research Abstract

昨年度に続き、敦煌唐代壁画の分析と関係資料の収集を行った。また、今年度は、研究期間三力年の最終年度でもあり、これまで蓄積してきた資料の総括作業も並行して行った。
今年度の主な資料収集としては、まず中国で実地調査を行った。8月に、唐代仏教美術における敦煌莫高窟との様式比較の観点から、山東省の神通寺千仏崖、駝山石窟、雲門山石窟、青州市博物館、山東省博物館等において、実地見学、スケッチ、作図等の資料収集を行った。この他、中国美術関連書籍も購入し、関連資料の拡充に努めた。
三年間の総括としては、敦煌唐代前半期壁画の様式展開と時代区分の問題について、他の地域の唐代仏教美術との比較作業を行っていくなかで、一定の見通しを得ることが出来た。すなわち、敦煌唐代前半期における図像および様式の飛躍的な展開は、7世紀末頃に見いだされるのであり、唐代美術の一般的時代区分である初唐・盛唐を敦煌壁画に適用することは、再検討を必要とする。
なお、唐代敦煌壁画研究の過程において、同時代の長安の寺院壁画と比較分析するため『歴代名画記』等の文献を読み進め、また、平成19年度以降のインド、中国での当該科研費によるフィールドワーク等で蓄積してきた図版資料・購入書籍を整理・分析してきたが、敦煌壁画のみならず唐代仏教美術史および中国絵画史全般に関わる問題として、仏教絵画における古典的規範としての「曹仲達」画風の復元と継承の問題に関わって、新知見を得ることが出来たので、2009年8月の中国美術研究会において「北斉の画家曹仲達について-南北朝時代におけるインド・中央アジア美術伝播についての再検討-」と題して口頭発表した。

URL: 

Published: 2011-06-16   Modified: 2016-04-21  

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