2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19720082
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Research Institution | Shibaura Institute of Technology |
Principal Investigator |
盛 香織 Shibaura Institute of Technology, システム工学部, 准教授 (30348908)
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Keywords | ハパ / 混血 / 国際結婚 / マイノリティ / 表象 / 日米関係 / ジェンダー / 人種関係 |
Research Abstract |
アジア系アメリカ研究において、混血児をどのように配置するのか、その位置性に関しての研究は十分でなく、また、混血児をどのように呼称するかについても意見の統一がなくばらばらであり(混血児を呼称する表現としては、hapa,Amerasian,Eurasian,Afroasian,interracial,multiracial等がある)、理論的構築が十分でないのが実情である。そこで本研究では、21世紀における新たな人種関係論の構築として、ハパ研究の理論的礎の構築を目的とする。 混血児を特別視する日本人の単一民族メンタリティに、ハパという概念を持ち込むことは、新たな人種理解につながり、文学論の表象研究だけでなく、社会的にも政治的にも極めて有用である。また、ハパ研究に必須の、戦争花嫁と混血児問題、新移住者と混血児問題、そしてアジア系女性と他人種男性のアウトメリッジ、といった混血児問題と密接にかかわるジェンダーの力学をハパ理論構築に取り入れることは、ジェンダー研究の視点からも、学術的価値が高いと思われる。以上が、本研究の学術的背景であり、以下が今年度行った基礎的調査である。 (1)日米における混血児問題の先行研究の調査:日本の混血児問題に関しては、特に戦後の混血児問題を調査し、アメリカの混血問題は、すでにかなりの文献があるので、主要な文献はほぼ調査できた。 (2)混血がメディアでどのように表象されているかの調査:この問題に関しては、現在も調査中で、まとめたものをジェンダー問題と関連させて、2008年7月にスペインの国際女性学会で論文を発表予定。 (3)日本における人種関係論の調査:この問題に関しても現在調査中で、2008年6月にアメリカのハワイ大学で行われる学会で、まとめた内容を発表予定。
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Research Products
(1 results)