2009 Fiscal Year Annual Research Report
英語圏語学学校での民族交流と留学成果の国際比較:日本人の個人的留学動機とその影響
Project/Area Number |
19720130
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Research Institution | Iwate University |
Principal Investigator |
小林 葉子 Iwate University, 人文社会科学部, 准教授 (00352534)
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Keywords | 「英語圏」 / 語学留学動機 / 言語学習動機 / 「準英語圏」 / 「標準英語」 / 「国際語」としての英語 |
Research Abstract |
過去2年間の研究(科学研究費補助金若手研究B「日本人学生の短期語学留学の成果と課題-カナダの語学学校での調査-」を発展させた本研究3年目として、以下の研究活動を実施した: (1)学会活動:国内学会発表(1件)、国際学会発表proposal投稿中(1件)。 (2)論文発表:国際ジャーナル(掲載2本、投稿中論文1本)、大学紀要用論文1本。 (3)上記の活動を通じ、調査結果に興味を示してくれた他大学(国内外)の研究者との意見交換。 (4)準英語圏としてのシンガポールで行った調査:予備調査(ネット上での情報収集、現地校訪問、政府関連機関訪問など)を行ったあと、現地英語学校3校からの協力の下、スタッフと日本人学生より一次データ(半構造的質問紙、インタビュー、フィールドノート)を収集した。調査の結果、日本人学生たちを含め、Expanding Circle(英語が外国語である圏)からの学生たちの多くは、Outer Circle(準英語圏)のシンガポールをInner Circle(英語が主要言語である圏)と同一視し、Inner Circle出身の白人教師から「標準英語」を学ぶことを期待しており、英語教育産業もwhite Englishをquality educationとして位置付けていることが明らかになった。 (5)以上の質的データに関しては、テキスト分析ソフトを利用し、さらに分析を深める。
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