2007 Fiscal Year Annual Research Report
法学部英語教育におけるエッセイ・ライティング用オンライン辞典の枠組みの構築
Project/Area Number |
19720142
|
Research Institution | Chuo University |
Principal Investigator |
小室 夕里 Chuo University, 法学部, 准教授 (50407863)
|
Keywords | 法律英語 / コーパス / 語彙リスト |
Research Abstract |
今年度の研究成果としては、コーパス自動作成ソフトウェアWebBootCat利用してのコーパスの作成と、そのコーパスに基づいて作成されるキーワードリストが、法律用基礎語彙リストを作成する上で適切なツール・基礎資料となりうることを検証できたことがあげられる。実際に、「刑事訴訟法」コーパスを作成し、キーワードリストを基に、品詞と頻度の観点からリストを分析(頻度分析にはVocabProfilersを使用)して基礎語彙リストを完成させた。コロケーションの抽出に関しては来年度の課題とする。 コーパス作成の鍵となる適切なシードワードの選定に関しては、絶対的方法論の構築は難しく、法律の専門家によるアドヴァイスを基に名分野ごとに選び出す必要があるようだ。ただし専門性の高い語であればあるほど、より関係のない情報が入りにくいようである。 また大学生の発信型辞典の使用についての調査を行った。『オックスフォード連語辞典』を使用し、項目のレヴェルでどのように情報を検索し、取り出しているのか、また、類書と比較しての感想を聞き取るインタヴューを実施した。日本人大学生の平均的なレヴェルを考慮した場合に、訳語としての機能と同時に、情報検索をより速く容易にするためのレーベルとして、日本語情報が有効になりうることが示唆された。最終的な情報提示として一言語でも二言語辞典でもなく、「英英和」辞典の形をとることも考慮に入れていくべきであることが分かった。
|
Research Products
(1 results)