2009 Fiscal Year Annual Research Report
法学部英語教育におけるエッセイ・ライティング用オンライン辞典の枠組みの構築
Project/Area Number |
19720142
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Research Institution | Chuo University |
Principal Investigator |
小室 夕里 Chuo University, 法学部, 准教授 (50407863)
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Keywords | 法律英語 / 語彙リスト / コロケーション / コーパス / 辞書 |
Research Abstract |
1.作成した分野別コーパスの前処理(HTMLやXMLのタグをデータ上から取り除く作業)を専門家に依頼して行ってもらった。費用がかかるため、今後、分野別コーパスを追加していく上で、その方法について考える必要がある。 2.語彙リストにコロケーション情報を加える作業が進行中である。AntConcを使用し、コンコーダンスラインから専門的な表現であるコロケーションを抽出している。(主に頻度に基づいて)自動的に抽出されるコロケーションのリストだけでは、判断がつかない語の組み合わせが多く、手作業となっている。 3.語彙リストに加えられているコロケーション情報は、専門辞書、一般辞書、学習辞書のいずれにも「コロケーション」として記述のないものが非常に多く、これらをまとめて提示すること、検索可能な形にすることの意義が確認できた。一般的な高頻度の語の場合は、学習用コロケーション辞典と記述が重なる部分も多い(e.g.arrest,damages)が、より専門的用語の場合は、コロケーション辞典の見出し語そのものになっていないことが多い。また、コロケーションの核となる語(collocate)の(法律という文脈における)適切な日本語訳に呼応して、それと結びつく語の適切な訳をそれぞれ選び取ることは、学部レベルで法律を学ぶ日本人英語学習者にとって困難になりうることが予想されるため、コロケーション単位での英和・和英対応を示すことは有益であると思われる。
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Research Products
(2 results)