2011 Fiscal Year Annual Research Report
韻律中心の英語音声教育の有効性:聴解及び発話テスト(アクセント度判定)による検証
Project/Area Number |
19720146
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
秋田 麻美子 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 准教授 (30334585)
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Keywords | 発音指導 / 英語教授法 / 音声学 / リスニング指導 |
Research Abstract |
<研究目的> 本研究では「韻律指導」を明示的に行うBottom-up型指導と,Listening starategyを明示的に指導するTop-down型指導を組み合わせたInteractive型(併用型)の英語聴解教育の効果を測定し、有効性を検証することを目的とした。 <データ収集(実験授業)> 同一の自主開発聴解教材を使用して1学期間(90分/14回)の実験授業を大学中級コミュニケーション授業内(習熟度別)で行い、<ディクテーション中心のBottom-up型指導>と<Listening strategy指導を行うTop-down型指導>、<韻律指導とListening strategy指導を行う併用型指導>の3クラス(約25名ずつ)で、聴解指導の効果を比較した。各クラスともに、同一回数CD音声を流したが、指導内容を差別化するために、異なった練習問題に取り組ませることにした。聴解能力の測定は客観テスト(WeTEC)により4回実施([1]授業直前[2]授業9回終了後[3]全授業終了後[4]第3回試験2か月後)し、全4セクションのうち、Section 3(大意把握)とSection4(具体情報聞き取り)] 計45問分を分析対象とした。 <研究結果・今後の予定> WeTECの結果から、併用型指導では他の指導法よりも広範囲でより早い時期に聴解力が向上することがわかった。その結果を受け、より効果的な韻律指導とListening strategy指導の為のシラバス・教材の開発を目指すこととした。まず、テキスト原稿の推敲、練習問題の追加・変更、CD教材の改訂作業を行った。また、授業評価アンケートの結果に基づき、自宅学習用の教材や、授業内の理解度テストの参入を決め、2012年は、全20回の実験授業で同様のデータ収集を行う予定である。
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Research Products
(3 results)