2007 Fiscal Year Annual Research Report
アクションリサーチに基づいた小学校英語活動の評価規準の提案
Project/Area Number |
19720151
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Research Institution | Fukuoka Jo Gakuin University |
Principal Investigator |
阿部 始子 Fukuoka Jo Gakuin University, 人文学部, 非常勤講師 (00449951)
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Keywords | 小学校英語活動 / アクションリサーチ / 評価規準 / 教員研修 / WTC(Willingness to Communicate) |
Research Abstract |
本研究は「小学校アクションリサーチグループの結成と推進」「小学校英語活動の評価規準の提案」を研究目的とした。第1の目的の具体的な事業内容は、「授業研究サポートシステム」というアクションリサーチグループを結成し(構成員:筆者及び小学校教員10名)、夏期特別講座における授業研究のスターター講座(8月9・10。約80名参加)、月1回の定期勉強会(計8回)、ビデオなどを使い授業研究の個別カンファレンス、研究成果発表会(2月19目。約60名の参加)、報告書の作成などであった。研究の成果は「授業研究サポートシステム 2007年度研究報告書」としてまとめ、福岡市内の全公立小学校(146校)に配布した。第2の目的に関しては、「福岡市小学校英会話活動研究委員会」を基盤に研究グループを組織し、低学年・中学年・高学年部に分かれて、各々研究授業の実施とその検証を、小学校英語活動の評価規準に照らし合わせて行い、研究成果は研究成果発表会(授業研究サポートシステム研究報告会と同時開催)において報告、また「平成19年 研究紀要〜児童の実態に応じた目標と評価のあり方〜」としてまとめ、福岡市内の全公立小学校に配布した。これらの意義は、(1)小学校英語活動におけるアクションリサーチという、教員主導型の教員研修の新しい形や、(2)評価規準をどのように活かしていくかという具体的な事例研究を全市に向けて提案できたことである。その重要性は、小学校英語活動の必修化を目前に控えたこの段階で、評価の仕方があいまいなまま実施されてきた小学校英語活動の目的、カリキュラム、指導内容、指導方法、子どもの見とり方、評価の活かし方などについて、「具体的な」推進方法を軌道修正できた点にあると考えている。これらの成果は,20年度に関係学会で口頭・論文発表する予定である。また背景調査として実施した児童アンケートの分析を続け、評価規準提案の基礎資料として活かす予定である。
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[Remarks] *研究告書(2008年3月 福岡市内公立小学校 146校に配布)
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[Remarks] 「授業研究サポートシステム 2007年研究報告書」
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[Remarks] 「平成19年 研究紀要〜英語活動を通じて積極的に関わりあおうとする児童の育成〜児童の実態に応じた目標と評価のあり方〜」
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[Remarks] *研究報告会の開催(2008年2月19日 福岡女学院大学にて)