高専生の写真描写課題に対する特性の解明並びに特性に応じた教材開発に関する実証研究

2007 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 19720154
• Research Institution: Gifu National College of Technology
• Principal Investigator: 井上 英俊 Gifu National College of Technology, 一般科目, 准教授 (00332023)
• Keywords: 英語 / 教育学 / リスニング / 写真 / 高等専門学校在籍学生

Research Abstract

1.本研究の目的
写真描写課題は,技術革新の結果,写真技術の高度化,容易化,そして低価格化により,今世紀に入ってようやくパーソナルレベルでも取り扱いが可能となった最新の課題形式である。
そこで本研究の目的を,(1)高等専門学校在籍学生の写真描写課題に対する特性をパフォーマンス面と意識面から明らかにすること,とする。そして得られた知見から,(2)高等専門学校在籍学生が技術系海外インターンシップに参加するに際して,事前研修として取り組む写真描写課題を開発する際の指針を導き出すこと,をもう一つの目的とする。
2.今年度の実績
今年度は,以下の項目を終了した。
(1)高等専門学校在籍学生の特性把握のために実施する写真描写課題1(通常リスニング版)と写真描写課題2(スクリプト配布版)の準備
(2)高等専門学校第3学年在籍学生200名に対する写真描写課題1と2の実施
(3)高等専門学校第3学年在籍学生に対して実施した写真描写課題1と2の80名分の分析
(4)高等専門学校在籍学生の技術家海外インターンシップにおける現地視察(職場環境と作業内容の確認)
(1)において準備した写真描写課題1と2を本研究課題最終年度まで用いて,合計して500名超える高等専門学校在籍学生に対して,本写真描写課題を実施する目途がついた。現在分析中の結果をふまえて,写真描写課題における聴解の困難点を「聞き取ることができない」からであるのか,それとも「放送内容そのものを理解できない」からであるのかを見極める計画である。