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2007 Fiscal Year Annual Research Report

部類記の調査に基づく宮廷儀礼変容過程の基礎的研究

Research Project

Project/Area Number 19720166
Research InstitutionKyoto University of Education

Principal Investigator

吉江 崇  Kyoto University of Education, 教育学部, 講師 (50362570)

Keywords部類記 / 宮廷儀礼 / 勧修寺家文書 / 目録 / 都市空間 / 周縁地域 / 平安京 / 後院
Research Abstract

本研究では、(1)おもに宮廷儀礼を運営するために製作された部類記と呼ばれる書物について、研究に活用するうえで利便性があるような詳細な目録を作成すること、および、(2)そこでの調査成果を基礎として、部類記に関する基礎的な考察をおこなうこと、の2つの目標を掲げている。本年度は、この2つの目標のうち、とくに(1)の目録作成のための作業を重点的におこなうことを課題とし、比較的まとまった分量の部類記が現存している勧修寺家文書(京都大学総合博物館所蔵)を対象に設定して調査をおこなった。これに関しては、所蔵機関などの協力のもと、おおむね計画どおりに進めることができ、予定していたほぼすべての調査を終えることができた。ただし、諸般の事情から閲覧が叶わなかった史料が数点存在し、次年度以降に補足的な調査をおこないたいと考えている。
また、本研究の最終的に目指すところは、部類記の調査から宮廷儀礼の変容過程を描き出す点にあり、そのためには、宮廷儀礼そのものの多角的な考察が不可欠であることも間違いないと考える。そして、儀礼を研究するにあたっては、儀礼を実際に開催する儀場やそれを取り巻く都市空間をいかに具体的に理解できるかが重要な課題となろう。このような観点のもと、本年度は、周縁地域という視点から都市の変容を考えた論文を1本発表し、また、宮廷儀礼と密接なつながりのある平安京内部の問題についても、後院という題材を用いて2度の口頭発表をおこなった。いずれも部類記を直接的に扱った儀礼研究ではないものの、本研究を意義深いものとするうえで資するところが大きい作業だつたものと考える。

  • Research Products

    (3 results)

All 2008 2007

All Journal Article (1 results) Presentation (2 results)

  • [Journal Article] 中世吉田地域の形成とその歴史的前提-新長谷寺に関する考察を中心に-2007

    • Author(s)
      吉江 崇
    • Journal Title

      桃山歴史・地理 42号

      Pages: 5-26ページ

  • [Presentation] 天皇家の家産と後院2008

    • Author(s)
      吉江 崇
    • Organizer
      奈良中世日記研究会
    • Place of Presentation
      奈良女子大学
    • Year and Date
      2008-02-17
  • [Presentation] 天皇家領の形成について-後院領鹿忍庄-2007

    • Author(s)
      吉江 崇
    • Organizer
      京都教育大学地歴懇話会
    • Place of Presentation
      京都教育大学
    • Year and Date
      2007-07-19

URL: 

Published: 2010-02-04   Modified: 2016-04-21  

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