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2008 Fiscal Year Annual Research Report

縄文時代集落構造の研究-考古学資料の定量化と可視化-

Research Project

Project/Area Number 19720200
Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

菅野 智則  Tohoku University, 埋蔵文化財調査室, 一般職員 (30400196)

Keywords先史時代 / 集落 / データベース
Research Abstract

本研究では、考古学資料とくに縄文時代の竪穴住居跡と土器について、形態に関するデータの定量的な採取方法を検討し、考古学データベースの構築を目指した。また、そのデータベースを用いた、分析方法を検討し、縄文時代集落遺跡における客観的な分析技術の確立を試みた。本研究は、こうした縄文集落の基礎的分析を通じ、縄文時代社会構造ついて究明することを意図したものである。とくに多様な集落構成要素の中から住居跡と土器について研究を行った。
これまでに東北地方各地域に関する遺跡のデータ登録を進めてきた。本研究を達成するために、これらのデータを補訂すると共に、さらに近年の新規データを入力した。さらに、時期を広げ縄文時代前期集落に関するデータについても詳細な入力を進めた。これらの各データの入力あたり、この基準の妥当性と明確化について循環的に検討しつつ、データベース構築を進めた。また、遺物に認められる地域性を検討するため、各地の出土土器について観察を行った。対象地域は、1. 北上川上流域・馬淵川下流域、2. 北上川中流域北部、3. 北上川中流域南部および下流域、4. 三陸海岸、5. 奥羽山地、6. 北上山地、7. 仙台湾周辺の7地域である。
分析結果として、住居跡と土器に関する妥当な分析方法を確立すると共に、竪穴住居跡の地域的様相の把握、集落内での位置関係、土器の形態的変化から、東北地方における地域性について指摘した。しかし、「地域性」と同じ用語で表現されるが、その内実には様々な視点を背景とした差異が見出された。地域性の分析の際には、そうした差異を意識的に区別した重層的関係を捉え、表現しなければならない。そのためには、それぞれの分析対象、ひいてはその対象の属性項目が、いかなる意味を有しているのか吟味が必要であることを指摘した。

  • Research Products

    (2 results)

All 2009 2008

All Journal Article (2 results) (of which Peer Reviewed: 1 results)

  • [Journal Article] 北上川流域縄文時代中期から後期における土器の器形変化と地域性に関する研究2009

    • Author(s)
      菅野智則
    • Journal Title

      東北文化研究室紀要 50(印刷中)

  • [Journal Article] 縄文時代集落分析の視点-研究史からの検討-2008

    • Author(s)
      菅野智則
    • Journal Title

      陣古研究 36

      Pages: 8-15

    • Peer Reviewed

URL: 

Published: 2010-06-11   Modified: 2016-04-21  

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