2008 Fiscal Year Annual Research Report
実証・実態研究の統合による「地域学としての竹島研究」の構築
Project/Area Number |
19730128
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Research Institution | The University of Shimane |
Principal Investigator |
福原 裕二 The University of Shimane, 総合政策学部, 准教授 (30382360)
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Keywords | 地域学 / 竹島 / 独島 / 日本海 / 地域研究 / 政治学 / 国際関係史 / 島根県 |
Research Abstract |
本研究課題は、(1) 近代以降の第一次文献を中心に、政府,地方自治体・民間がいかに竹島を捉え、いかなる価値を付与してきたのかを考察し、(2) 日韓会談文書の詳細な分析を進め、両国政府におけるを進め、(4) 上記の結果を補強・同定すベく、竹島周辺海域への出漁経験者に対する聞き取り調査を行「竹島の取り扱い」を明らかにし、(3) 島根県め竹島を巡る動態を、島根県総務課所蔵文書を基に分析を進め、(4) 上記の結果を補強・同定すべく、竹島周辺海域への出漁経験者に対する聞き取り調査を行い、(5) 日本の朝鮮植民地期及び戦後の竹島周辺海域における日韓双方の漁獲量の推移を定量的かつ通時的に把握し、(6)(5)の時期の竹島周辺海域の漁業水域、操業ルール、出漁に纏ねる各種制約・条件、出漁漁船の増減、トラブルの変化等を調査した上で、日韓両国の府地方自治体、民間の対応を明らかにすることを通じて、戦後の竹島の位相を明らかにし、「地域学としての竹島研究」の構築を目指すものである。 今年度は、主に(1)〜(6)までの分析・考察を確立するために、追加的資料収集、諸資料の関連づけと検討、国内調査及び海外調査を敢行し、所期の目的を達成した。 特に、資料収集では、漁場別統計を入手した点に成果が大きく、これを分析することにより、(1)(5)(6)について有益な事実を抽出できることが予想される点に意義と重要性が見出せる。また諸資料の関連づけと検討が進み、(1)(2)に関する成果を発表し、論考にまとめることができた。さらに現地調査においても、(4)(6)を実証解明していく材料が調ってきた点に成果が大きく、これにより現時点で最終成果取りまとめの見通しが立ったところに意義と重要性が見出せる。
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