2008 Fiscal Year Annual Research Report
ベトナム南北分断以降の南べトナムにおける革命運動(1961-65)
Project/Area Number |
19730136
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Research Institution | Kagoshima Prefectural College |
Principal Investigator |
福田 忠弘 Kagoshima Prefectural College, 商経学科, 准教授 (50386562)
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Keywords | 国際政治史 / ベトナム現代史 |
Research Abstract |
平成20年度は、フィールドワークと資料収集を行った。最近、ベトナム南部においてベトナム戦争中に、南ベトナムで活動を行っていた諸機関の博物館、資料館が整備されている。そうした博物館、資料館を中心にフィールドワークを行った。同時に首都ハノイにおいて資料収集を行った。 1 フィールドワーク ベトナム最南端のカーマウ省とバックリウ省を訪問し、南ベトナムでの革命運動に大きな影響力を与えた、レ・ズアン(ホー・チ・ミンの死語、ベトナム労働党の最高権力者になった)の活動についての調査を行った。これまで南ベトナムにおけるレ・ズアンの活動については、ベンチェ省に滞在していた期間についてしか明らかにされていなかった。1954年7月のジュネーブ協定以降、ベトナム最南端のカーマウ省においてどのような活動をしていたのか、どのような拠点を持っていたのかは非常に重要な点でありながら、これまで不明であった。今回のフィールドワークによってカーマウ省の13拠点において活動をしていたことが明らかになった。この調査について、論文を執筆した。 2 資料収集 首都ハノイにおいて、ベトナム戦争に関する新旧の資料を収集した。最近、ベトナム戦争当時に南ベトナムで活動していた諸機関(南ベトナム解放民族戦線、南ベトナム中央局など)についての資料が公刊されている。それらの資料を購入、複写した。これらの資料から明らかになった点についても、論文を執筆した。
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