2007 Fiscal Year Annual Research Report
喫煙・肥満と障害者の経済分析-全国高齢者パネル調査を用いた実証研究
Project/Area Number |
19730169
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
両角 良子 University of Toyama, 経済学部, 准教授 (50432117)
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Keywords | タバコ / BMI / 喫煙 / 体重 / 身長 / 健康 / 障害 / パネル調査 |
Research Abstract |
平成19年度は研究課題に沿って、東京大学社会科学研究所附属日本社会研究情報センター(SSJDA)より『全国高齢者パネル調査』(ミシガン大学・東京都老人研究所)の個票データを入手し、分析に着手した。分析の際には、参考文献の収集、データから観察される傾向の確認、仮説を検証するための計量経済学の手法の吟味も合わせて行った。簡単な集計表と簡単な推定において、『平成19年度科学研究費補助金交付申請書』の「研究の目的」で議論していた仮説・予想と一致する傾向がいくつか観察された。平成20年度には、推定で用いる具体的な計量経済学の手法をよく検討した上で、学会での報告や査読雑誌への投稿を行う。 また、『家計調査』の単身世帯の個票データを利用する機会に恵まれたことから、本研究課題と同様に喫煙者の喫煙行動を検証した。本研究課題で使用している『全国高齢者パネル調査』では、調査の性質上、標本が高齢者に限定されることから、観察される傾向が高齢者に限定される傾向か、ほかの年齢層でも観察される傾向かを、明示的に議論することが難しい。『家計調査』では年齢層が限定されないというメリットがある。『平成19年度科学研究費補助金交付申請書』の「研究の目的」で議論していた仮説・予想と一致する傾向が『家計調査』でも観察されるかどうかを検証した。検証した結果、部分的に『全国高齢者パネル調査』による傾向と整合的な結果が得られた。分析結果は既に両角(2008)にまとめている。 両角良子(2008)「喫煙行動と居住地域:Tweedie分布モデルによる検証」 総務省統計研修所 リサーチペーパー
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