2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19730174
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Research Institution | Wakayama University |
Principal Investigator |
太田 勝憲 Wakayama University, 経済学部, 准教授 (60403218)
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Keywords | 繰り返しゲーム / 不完全公的観測 / 多市場接触 / 結託 / パートナーシップ |
Research Abstract |
Multimarket Contact in Continuous-Time Games (joint with Hajime KObayashi) 不完全公的観測下の繰り返しゲームを応用した「連続時間ゲーム」のフレームワークを用いて、多市場接触(Multimarket contact)のカルテル促進効果を、任意の割引因子について証明した。 Optimal Sharing Rules in Repeated Partnerships(joint with Hajime Kobayashi and Tadashi Sekiguchi) 2プレーヤー・2アクション・2シグナルのシンプルな繰り返しパートナーシップにおける、最適均衡(利得和最大均衡)をサポートする成果のシェアリング・ルールを発見した。パートナーシップの生産性、パートナーの割引因子の大きさに応じて、最適な分け方は異なる。生産性が低い、または割引因子が小さい時、生産能力の高いパートナーが努力する様、そのパートナーに成果のほとんどを与えるのが最適なシェリング・ルールとなる。一方、十分大きな割引因子と生産性の下では、生産性の高いパートナーは"residual claimant"の役割を捨て、成果の多くを能力の劣るパートナーに分け与えることは、寡占市場における企業の暗黙の結託達成に、市場シゥアの割り当てが機能することを示唆する結果である.
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