2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19730194
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
宮島 良明 The University of Tokyo, 社会科学研究所, 助教 (90376632)
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Keywords | 経済政策 / 経済発展 / ASEAN貿易 / アジア貿易 / 企業内貿易 |
Research Abstract |
*本研究は、2000年前後から顕著になりはじめた中国の台頭により、ASEAN諸国がどのような影響を受けたのかについて、特に貿易に注目し、詳細なデータと現地調査をもとに明らかにしようとするものである。 *本年度は、主にASEANと中国を中心としたアジアの貿易に関して、HSコード4桁分類でのデータベース構築に取り組んだ。具体的には、(1)アジア各国、及びアメリカ、日本、EU15それぞれの輸出入相手国の変化(1996-2006)、(2)アジア各国の対中国貿易(「全品目」「機械・機器」「IT関連製品」「繊維」「卑金属」「食料品」)特化係数の推移、(3)世界3大市場(アメリカ市場、日本市場、EU15市場)におけるアジア各国と中国との競合関係指数などに関して試算・整理を行った。 *同時に、最新のASEAN貿易の動向を把握するため、タイ・バンコクにおいて、貿易関連資料の収集、関連機関・企業での聞き取り調査など、現地調査を2度にわたって実施した。 *これらの成果として、『中国の台頭と東アジア域内貿易-World Trade Atlas (1996-2006)の分析から』(2008年3月、東京大学社会科学研究所現代中国研究拠点、研究シリーズNo.1、大泉啓一郎氏との共著、234頁)を刊行した。また、日本国際経済学会第66回全国大会(2007年10月8日、早稲田大学)にて研究成果の発表を行った。
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