2007 Fiscal Year Annual Research Report
東アジアの経済協力に関する国際公共政策分析用の東アジアリンクCGEモデルの開発
Project/Area Number |
19730203
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Research Institution | University of Nagasaki |
Principal Investigator |
尹 清洙 University of Nagasaki, 経済学部, 講師 (90433408)
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Keywords | 東アジアの経済協力 / 国際公共政策 / 東アジアリンク社会会計表 / 東アジアリンクCGEモデル / 完全競争型静学モデル / FTAの経済波及効果 / GAMS / MPSGE |
Research Abstract |
東アジアは地理的に近いだけではなく,多くの文化や価値観を共有している。そして近年中国経済の高度成長にともなって,東アジアの経済関係は急速に深まりつつある。2005年5月の日本の対中貿易額は対米貿易を上回っており,東アジア諸国におけるその傾向はますます強まっている。現在の東アジアは貿易と投資を通じて,実質的な経済統合が着実に進んでいる。 本研究は日本貿易振興会アジア経済研究所の「東アジア国際産業連関表」を主なデータソースとして,「東アジアリンクCGEモデル」を開発し,東アジアの経済協力に関してさまざまな角度から政策シミュレーション分析を行い,その効果を実証的・定量的に把握し,分析しようとするものである。 平成19年度には日本貿易振興会アジア経済研究所の「アジア国際産業連関表2000年」を主なデータソースとしてそしてGTAP(Global Trade Analysis Project)バージョン6の関税率を用いて,「2000年東アジアリンク社会会計表」を構築した。そしてGAMS(General Algebraic Modeling System)というソフトウェアを用いて,「完全競争型」の東アジアリンクCGEモデルのプログラムを開発した。そしてモデルを用いて東アジアの自由貿易政策に関するシミュレーション分析を行い,その効果を実証的に明らかにした。得られた研究成果は環太平洋産業連関分析学会,北東アジア学会及び第9回日中統計学国際会議で報告を行う形で公表した。
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