2008 Fiscal Year Annual Research Report
インドネシアにおける多国籍企業の活動変化と賃金水準との関連性の統計分析
Project/Area Number |
19730212
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Research Institution | The International Centre for the Study of East Asian Development |
Principal Investigator |
瀧井 貞行 The International Centre for the Study of East Asian Development, 研究部, 主任研究員 (60311320)
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Keywords | 経済政策 / 多国籍企業 / インドネシア |
Research Abstract |
本研究は、インドネシア中央統計庁が実施している産業統計の個票データを用いて事業所レベルでの賃金格差の特徴を調べることにある。このデータは毎年実施され通常、5〜7月くらいに結果が公表される。しかし、平成20年度については、最新の2006年版が10年に一度のセンサス統計の年にあたり、結局、その結果が公表されたのは2009年2月であった。 2006年版のデータでは、これまでの調査ではカバーされていなかった事業所が多く見つかり、2005年版では20,729事業所であったものが、2006年版には29,468事業に増加した。このことは、非常に多くの事業所が2005年版までのデータにおいてカバーされていなかったことを表している。データ購入以降、2005年版以前のデータと2006年版のデータを照らし合わせ、それらが整合的であるかどうかのチェックを行うと共に、どのような事業所が2006年版で新たにカバーされるようになったのか、これらの事業所が含まれていない2005年版以前のデータを用いた分析結果を解釈する上で、どのようなことに注意を払うべきか、さらに、2006年版のデータ等を用いてそれ以前のデータを捕捉することが可能であるか、分析を実施している。本研究では、1975年から最新年(2006年)の事業所レベルのパネルデータを用いて分析を行うことを特徴としており、そのためには十分な注意を払いながらデータベースの整備を行っておく必要があると考えている。
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