2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19730243
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Research Institution | Osaka Sangyo University |
Principal Investigator |
王 京濱 Osaka Sangyo University, 経済学部, 准教授 (40434790)
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Keywords | 産業金融 / 中華民国期 / 電力産業 / 資本市場 / 需要依存型発展 / 重工業 / 長期的発展 / 歴史的特質 |
Research Abstract |
本研究は中国の資本市場を産業金融の転換システムとして、中華民国以来現在に至る長期的・歴史的把握から捉えなおすことにより、民国期の資本市場と産業金融にかかわる研究の深化・拡大を図るものである。その意義は今日における中国の金融改革の方向性に対してのみならず、これまで個別に捉えられていた東アジアの金融・証券市場についてもよりグローバルなネットワークの形成の角度から整合的に捉えなおす契機を提供することにある。 上記の目的を達成するために、平成20年度においては、これまで構築してきた研究ネットワークを活用し、知識と資料の共有をはかるとともに、青島、大連、瀋陽への資料調査と研究者交流を行った。そうした研究活動の成果発表の一つとして2008年10月6日に大阪産業大学で「中華民国産業勃興に関するワークショップ」を開催した。中国複旦大学歴史学部の朱蔭貴教授、東京大学社会科学研究所加島潤助教をはじめ、多くの研究者が参加した。 また、こうした研究活動から得られた歴史視角を援用し、2008年6月5日に現代中国学会関西部会大会にて「〓小平時代の『光』と『影』」を題とするシンポジウムで報告し、6月7日に立命館大学にて開かれる「北東アジア政策フォーラム」において「中国の工業化とその限界」と題する講演を行った。いずれも中国資本主義発展の連続性を踏まえたうえで、現代中国経済の方向性に対する分析である。
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Research Products
(6 results)