2008 Fiscal Year Annual Research Report
産業革命期イングランドにおける生活水準:貧困と経済犯罪
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19730244
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| Research Institution | Kansai University |
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Principal Investigator |
山本 千映 Kansai University, 経済学部, 准教授 (10388415)
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| Keywords | 数量経済史 / 生活水準 / 貧困 / 犯罪 / 労働市場 |
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| Research Abstract |
これまでに収集したスタッフォードシャー州文書館所蔵の四季裁判所記録、Calendars of Prisonersについてのデータベース化を、1840年まで進めるとともに、情報量が豊富になる1850年代についても、別にデータ入力を行った。また、その一部について分析を行い、いくつかの研究会で報告した。そこで、出た議論の中で、時代が下ると犯罪者の識字能力などについての調査も行われており、資料自体が非常に興味深いものなので、犯罪のあり方に限定せず、広い意味での生活水準全般について考察できるような使い方を考案すべきという意見をいただいたので、今後、検討したい。
データを地図上に落とすことについては、昨年度以来、イングランドおよびウェールズの12,000弱の教区境界を示すデジタル白地図の製作を行っているが、マップデータとメタデータとの間のリンクに不具合が出たため、再度、Colchester History Data Serviceによる「Historic Parishes of England & Wales, An Electronic Map of Boundaries before 1850」(3CD-ROMs, 2001)を用いて、接続作業を行っている。
平行して、19世紀における犯罪について、同時代人の認識を探るため、新聞記事の収集も開始した。このため、ロンドンの大英図書館(Newspapers)でStaffordshire Advertiserをはじめとする同時代の新聞の検索・閲覧を行った。
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