2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19730250
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
鈴木 竜太 Kobe University, 経営学研究科, 准教授 (80295568)
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Keywords | 公共哲学 / 組織コミットメント / マネジメント / 役割外行動 |
Research Abstract |
21年度の研究実績は、(1)調査データの収集と分析、(2)研究成果の発表、(3)経営管理・公共哲学に関する文献の検討の3点である。 1 調査データの収集と分析:今年度は、前年度に引き続き3つの大規模な質問紙調査とそのデータ分析を行った。まず、役割外行動をはじめとする組織行動と評価システムの関係に関する飲料メーカーを対象とした調査(調査A)では、自律性と役割外行動のモチベーションに対する影響と、制度の合致度と成果の関係についての分析と研究がなされた。2つめに、組織と個人の関係に関する調査が4社を対象として行われた(調査B)。これは前年度に引き続く調査研究である。3つめに、10社を対象として、職場における役割外行動の調査(調査C)を行った。それぞれの調査データに関しては、クラスター分析やマルチレベル分析の手法を用いて分析を行った。 2 研究成果の発表:まず、調査Bの調査結果を基に、組織内のメンバーの組織と個人の関係に関して、クラスター分析を用いて分析を行い、論文として上梓した。調査Aに関しては学会において役割外行動とモチベーションの関係に関して、学会において成果発表を行った。 3 経営管理・公共哲学に関する文献の検討:経営管理論に関する古典的な文献とともに、日本的マネジメントに関する研究の検討を行った。また、理論的フレームワークの構築のために、自由と秩序に関わる議論がなされている公共哲学の文献に関して、前年度に引き続き検討を行った。
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