2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19730313
|
Research Institution | Takasaki City University of Economics |
Principal Investigator |
平井 裕久 Takasaki City University of Economics, 経済学部, 講師 (40399019)
|
Keywords | 会計学 / 企業価評価 / 統計学 |
Research Abstract |
本研究では、(1)売上高予測、(2)原価予測という二つの領域に分けて研究を進め、この二つの結果から将来の財務諸表の予測を行うことで、企業評価において有用な情報を与えることを目的としている。最終年度である平成20年度では、予測に関して様々な統計手法を用いて検討を行い、これらの結果を総括したうえで、その結果が企業評価に対してどのような影響を及ぼすのかについても検討を行った。ただし、売上高予測に関しては、実体経済の状況も踏まえ、より深い分析を続けることが必要である。また本研究で実証を行っていくうえで、データベースの作成が大きな問題となり、売上高の実績値、経営者(アナリスト)予測および原価項目については、財務データとして市販されているデータなどが使用可能であり、必要となるデータについて収集・整理された。しかし、2004年度3月期決算から導入された「経営者による財務・経営成績(MD&A)」の内容項目に関するデータの確認・集計・加工がまだ不十分である。この情報の収集時には、データマイニングのアプリケーションソフトを用いて、何らかの用語(単語)の頻度などを測定し、重要度などを調べて利用したいと考えている。これらの情報を売上高および原価の予測に活用することで、より詳細な分析が可能であると思われ今後の課題としたい。
|