2008 Fiscal Year Annual Research Report
多国籍企業のディスクロージャーとバリュエーションに関する理論的・実証的研究
Project/Area Number |
19730314
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Research Institution | Aichi Shukutoku University |
Principal Investigator |
浅野 敬志 Aichi Shukutoku University, ビジネス学部, 准教授 (30329833)
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Keywords | 多国籍企業 / セグメント情報 / 企業評価 / 情報開示戦略 / 会計情報の有用性 |
Research Abstract |
本研究の目的は、マーケットによる海外業績の評価、その評価を受けての多国籍企業の評価、ディスクロージャーが海外業績の評価に及ぼす影響について、理論的かつ実証的に分析することにある。 昨年度は研究の初年度ということもあり、主に文献サーベイとデータベースの構築を行った。所在地別セグメント情報と株価データの収集・整理には時間を要するため、今年度も引き続きデータベースの構築作業を行った。また、最新の文献のレビューも行ったため、基本作業は昨年度と同様と言えるだろう。 研究発表については、日本経営分析学会(全国大会)で発表させていただいた。ここでは、企業の情報開示戦略をグッド・ニュースとバッド・ニュースに分けて分析し、グッド・ニュースよりもバッド・ニュースを決算発表前に開示する傾向にあることを明らかにした。株価を交えて分析すれば、経営者の情報開示戦略に対する市場の評価が明らかになり、面白くなるはずである。この点は、研究の最終年度である来年度(H21年度)の課題である。 来年度も積極的に国内外の学会で研究発表を行う予定である。現時点では、6月に行われる日本経営分析学会(全国大会)、9月に行われる国際会計研究学会(全国大会)、11月に行われるAsian Pacific Conferenceon Intemational Accounting Issuesで研究発表を行う予定である。現時点では分析の6割を終えているが、引き続きデータの収集・構築作業、文献レビュー、仮説設計、仮説検証などを行う予定である。多国籍企業の海外事業の評価、およびその評価を受けての多国籍企業の評価は、相反する結果が混在しているだけに、企業の有する無形資産とその競争力に基づき慎重に仮説を立て、様々な分析手法によって業種ごとに分析を行う。
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Research Products
(2 results)