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2007 Fiscal Year Annual Research Report

外傷や疾病等による外貌損傷者の生活支援システムに関する社会学的研究

Research Project

Project/Area Number 19730338
Research InstitutionToyo University

Principal Investigator

的場 智子  Toyo University, ライフデザイン学部, 講師 (40408969)

Keywordsソーシャルサポート / セルフヘルプ / 患者団体 / 韓国 / 熱傷 / 外貌
Research Abstract

外傷や疾患治療後の傷あとという、生得的でない外貌の損傷は、当事者にとってはその後の人生に大きな影響を与える。医療現場においては疾患や外傷自体の治療が第一の目的とされ、当事者が治療後社会へ復帰していくうえで必要となるフォローまではまだ手が及んでいないのが現状である。そのような人々にとって、先に社会に戻って行った同じ体験をした者からの助言やサポートは非常に有益であり、そのことはこれまでのSelf-Help研究でも明らかにされているところである。本研究では、外貌を損傷した者のなかでも特に「やけど体験者」に焦点をあて、日本で唯一の熱傷体験者の団体である「熱傷フェニックスの会」について文献資料と聞き取り調査から、会が結成され現在に至るまでの団体の変遷と現在抱えている課題について整理した。「熱傷フェニックスの会」は2001年に設立され、それ以来熱傷協会からの支援を受けてきたが2007年度に熱傷協会の解散が決まり、資金面での支援だけでなく物品、事務所スペースのの提供も受けていた会にとっては専門職からの自律も含め、会そのものの建て直しを迫られている。
一方、熱傷による外貌損傷は、当然のことながら日本だけの問題ではなく、同じアジアにある韓国でも熱傷患者に対する支援状況について現状を把握することに努めた。世界でもっとも熱傷患者を年間多数受け入れている漢江誠心病院の社会福祉士にヒヤリングを行い、韓国及び誠心病院の熱傷患者に対する社会的サポートについてのこれまでの取り組みについて調査した。当病院は、医療技術はもとより、心理、社会福祉のスタッフもそろえ、やけど患者の入院開始時から手厚くフォローを行っている。漢江誠心病院では、患者を代表とする「やけど患者後援会」を2003年に設立した。会の運営や事務局は病院職員(社会福祉職)が担当している。セルフヘルプ活動に関しては日本の方が進んでいるようで、やけどの子どもを持つ親の会を発足させ、自分たちの日ごろの悩みを打ち明ける場としてのself-help活動を2007年夏から開始したところである。

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Published: 2010-02-04   Modified: 2016-04-21  

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